水月焼の蟹を探していたら眞葛焼のインコに出会う!?
最近自分の方向性が全く分からなくなってきた脱サラ古物商
のおっさんです。
水月焼の蟹をお探しのお客様がいらしたので、懇意にさせて
頂いている別のお客様(骨董収集が趣味)に、蟹の焼き物に
ついてお尋ねしてみたところ
「あるよ。見にくりゃええ。」
とのこと。もちろんネットなどを利用されていないし、らくらく
フォンを愛用されておられる方ですのでメールでの写真添付
はお願いできません。
本日、来訪して蟹の器を拝見させて頂きました。
その器もとてもよくできたもので、非常に勉強になり、蟹の陶
器の談義と相成りました。
「流石に眞葛焼の蟹はお持ちではないですよね?」
「あれは、展覧会で出した奴だから横浜のミュージアムに
しかないじゃろ?蟹はないけどインコならあるぞ。!」
底面を拝見したところ眞葛の釜印があり、
細部にわたる表現。
で見事に表現されており、ため息が漏れました。
「でものぅ、これを譲ってくれた人の奥さんが、部屋を掃除
しているときに誤って落として、羽先と尾っぽが欠けて、
その破片 捨ててしもうたんで、安く譲ってもらえたんじゃ。」
「(怖くて値段が聞けない)・・・・そっ、それは残念ですね。」
「これを預けるから直せる人がおらんか調べてくれ。」
「は、はいっ?」
というわけで現在我が家で御預かりさせて頂いたのです
が、破片が無い為、欠損部分を作成できる方に依頼
しなければなりません。欠損部分とはいえ眞葛焼の
修復を受けている方はおられるんだろうかとググっては
みたのですが、上手くぶち当たらず、どうした物かと
思案中。
とりあえず、知人の修復師にお伺いを立ててみよう
かな~。
贋作の可能性も考えてみたのですが、このレベルの
贋作が作れるなら、普通に作家としてやっていけるだろ!
と一人ツッコミをして終了。
最終手段としてはミュージアムに持ち込んでみるのも
ありかな?
(ちなみに撮影場所は自宅。写真背景のipad 9.7
インチディスプレイは大きさ比較の為です。)
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